強力だと人に影響ないの?

アルコールの効かないウイルス対策について、テレビなどのメディアで盛んに「アルコールより塩素!」と言われました。
一般家庭で主に漂白剤として使われている「塩素」は、プロの現場では衛生管理などにも広く使われています。
これが「次亜塩素酸ナトリウム」です。

ところがこの「次亜塩素酸ナトリウム」は非常に強いアルカリ性で、強力な漂白や金属腐食に加え、いわゆる「塩素臭い」と言われる臭いや、肌に触れると表面のたんぱく質を分解するため手荒れの原因にもなるなど、安全に使用するには細心の注意が必要で、人にとって無害とは言えないものでした。

また近年この次亜塩素酸ナトリウムにpH調整剤を添加するなどして「弱酸性」に調整することで、塩素の欠点を抑えたものが広く使われるようになりました。これが「次亜塩素酸水」と呼ばれるものです。ところが、除菌力は強いものの保存性が低く肝心の塩素がすぐに揮発してしまうものや、強酸性に変性してしまうもの、塩素臭があるもの、金属が錆びてしまうものなど、結局、全ての問題を解決できた!とはいえなかったのです。